ラウンドスクエア※実行委員会主催による、たまがわ会議が3日間にわたって開催されました。2日目のこの日は、「Barazza(バラザ)」と呼ばれるグループディスカッションの活動。
バラザは、参加者全員が自分の意見を自由に発信し討論することで、仲間と価値観を共有する取り組みです。
この日は、ゲストスピーカーの井澤友郭さん(こども国連環境会議推進協会代表)のお話をもとに、4つのグループに分かれて実施。
まず午前中は、井澤さんによる講話。「持続可能性」というテーマで、さまざまな角度から未来を想像し、考える内容でした。
お話の中には、リアルな映像を交えて、食肉生産と環境との関わりや、技術の進歩によってもたらされた価値観の変化、現在の仕事・職業の未来など、地球に生きる人々の生活に今何が起きているのか、多岐にわたる問題提起がありました。途中グループになって話し合い、考えを発表する場面もあり、参加した生徒たちは世界の問題が思っていたよりもずっと身近にあることを感じ取っていました。
午後からは、午前中の講話を受けてのバラザです。4つのグループが別々の教室に分かれて、討論をスタート。
食料や環境問題としての“水”の重要性や、将来の仕事についてなど、新たに知って感じたこと、考えたことを各自が伝え、それを発展させながら活動が進みました。
「問題ばかりでなく、人はよくなる方に進んでいくもの」「問題を解決するための技術が生まれていくから進歩する」「外国のことだけでなく、まず自分の国をどうにかすることを考えなくてはいけないのでは?」といった内容が自然に論議され、自分が将来どんな仕事をしたいのかという話題が出ていたグループもありました。そして、“知る”ことで増えた未来の選択肢について、仲間とともに目を向けるきっかけにもなっていました。
※ラウンドスクエア
6つの教育の柱“IDEALS”(Internationalism,Democracy, Environment, Adventure, Leadership, Service)にもとづいて活動する国際規模の学校協会。年に1回、世界各国からおよそ300名の高校生が参加して世界大会が開催される。