スーパーグローバルハイスクール(SGH)指定の背景
玉川学園には、学校のグローバルスタンダード化に積極的に取り組んできた歴史があります。そして、国の学校制度や法的な枠組みの下でグローバルスタンダードを導入し融合していくというたいへん困難な作業の中で、多くの経験を積み上げてきました。
玉川学園(K-12)では、生徒が生きていく将来の社会環境を見据えた教育活動のあり方を模索し、「世界に通用する人づくり」をスローガンとした「玉川21世紀プロジェクト」も進行しています。このプロジェクトは様々な国際交流活動の充実や国際的な学校協会への加盟、国際的な学校認定団体からのアクレディテーション取得、国際バカロレア(IB)クラスの設置などを通じたグローバルスタンダード化への対応を大きな柱としています。
これらの実績はグローバル人材育成のためのパーツであり、経験値や実践組織はそのベースとなるものです。これらをいかに有機的に結びつけ、組み上げ、完成させていくのかという点において、スーパーグローバルハイスクール指定を受けたことは、他校にない先駆的なカリキュラム開発を支える大きな力になると考えています。
国際教育の実績
具体的な実績としては、恒常的な海外交流校である7カ国14校との個別プログラム(平成24年度は45プログラム)として、年間約300名を派遣、約200名を受け入れています。また、28カ国97校によって構成される国際的な学校連盟「ラウンドスクエア」には、2005年に日本唯一のメンバー校として認定され、環境や国際的な問題をテーマにしたディスカッションやボランティア活動が行われる国際会議に生徒を派遣しています。
アクレディテーションはWASCが指導言語を英語とする学校に限定しているため、同等の団体として2004年にCITA*1、次いで2006年にNCA CASI*2から認証を受け、学校評価活動もこの国際基準への適合を踏まえた運用を推進しています。
「国際バカロレアプログラム」は2007年から中等教育に導入し、現在は国際バカロレア機構よりIBワールドスクールとして認定を受けています。(2012年からは文部科学省より教育課程特例校指定)
CITA*1:Commission on International and Trans-Regional Accreditation・2008年にNCA CASIと統合
NCA CASI*2:North Central Association Commission on Accreditation and School Improvement