アフリカン・スタディーズ

現地で体験した実感から学ぶ

October 29, 2014

発展途上国の貧困や人権について、体験から学ぶ海外研修プログラム「アフリカン・スタディーズ」。6回目の今年は、高校3年生13名が参加し、7月25日から8月4日の11日間で行われました。

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成田から2日間の行程で到着したボツアナ。玉川学園の提携校マルアプラ校に宿泊して長旅の疲れを取った後、翌28日には、さっそくムシャニー村を訪問しました。

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政府からの生活保護を受けられない村の人たちに、支援物資を届けるのが訪問の目的。ボツワナの首都ハボロネからバスで2時間半のところにあるムシャニー村に到着し、支援物資をバスから下ろしていると、どこからともなく子供たちが群がってきました。大きな瞳を輝かせておもちゃやお菓子をねだる光景は、貧富の格差を目の当たりにした瞬間でした。

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続いて29日は、午前中にJICAのボツワナ支所を訪問。支所長の星野さん、ボランティア・コーディネーターの黒木さんの講義を受けました。
星野さんからは、ボツワナの歴史、産業、問題点などを、黒木さんからは、青年海外協力隊員の活動の紹介がありました。午後は、隊員の方々が活動されている現場に出かけ、見知らぬ土地で活躍する日本人の姿に一同感動しました。

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30日は、マルアプラ校の全校朝会で玉川の生徒たちが紹介されました。全員で合唱したあと、新井さんが司会をし、亀井さんが、「JICAの活動について」という内容でプレゼンテーション。大きな喝采をいただきました。

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また、2時間目のゲイル先生の授業では、生徒32名の前で各自がプレゼンテーションをしました。玉川SGHの5つの探求テーマである貧困、人権、環境、外交、国際協力から、それぞれが選んだテーマに沿って、日本の現状を英語で発表。「玉川の生徒たちは英語で話すことに慣れている」と称賛をいただきました。
31日には、玉川学園と同じラウンドスクエア加盟校であるセイント・サイプリアンズ校を訪問し、昼食時にプレゼンテーションを行いました。

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その他、アパルトヘイト時代の隔離政策で、カラード(有色人種)が強制的に住まわされた居住区のタウンシップ訪問、かの南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラ氏が投獄されていたロベン島の見学など、生徒たちは見るもの聞くものすべてにさまざまなことを考えさせられていました。

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全行程、病人も怪我人もなく、現地に足を踏み入れることで各自がアフリカのイメージを大きく変えた、大変充実した研修となりました。