模擬国連/MUN@IB

それぞれの国の立場で世界を見る

October 30, 2014

玉川学園の「模擬国連」の取り組みは、国連会議の手法を用い、SGHの貧困、人権、環境、リーダーシップ、国際協力の各テーマを総合的に探求するプログラムとして、毎週木曜日の7時間目に行われています。

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4月からこの授業に取り組んでいるのは、高校1年から3年の21人。9月半ばからは1、2年生が中心となって活動を進めています。

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模擬国連は、各自が担当国を選び、その国の代表として発言、交渉し、議論を進める取り組み。教室には各国のプラカードを置いた机が半円形に並び、中央に議長、右手にセクレタリーの席が配置されています。

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議長とセクレタリーは、就任後まだ間もないため先生がサポート。議長は全て英語で進行し、セクレタリーが記録した議事録は次回の授業の配布資料として使われます。

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言語は日本語と英語を使いますが、何をどのように伝えていくかも生徒たちの意見で決めていきます。
「これまで自国のことを知るのに精一杯だったので、他国のことを知りたい。どのような意見を持っているのか積極的に共有したい」という提案に賛同する国は、自国のプラカードを掲げて同意を表明。次回は、各国がどのような決議案に持ち込みたいのかを1分以内にまとめて発表することになりました。
そして、その発表言語についても議論し、資料は日英両方でつくり、発表は日本語で行うことが決まりました。

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ここまでに2つのテーマを終え、現在は「核軍縮」について議論をしています。前回までのテーマではひとつの国を2人で担当したため協力して進めることができましたが、今回からは1人。各国の情勢や課題、他国との関連などのリサーチに十分な時間が必要です。

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そこで、各自のリサーチの参考資料として、96年の国際司法裁判所の核兵器に関する判決に至るまでを追ったドキュメンタリー映像を試聴。国として言うべきこと、言わずにいること、交渉のために把握するべきことなど、より高度なコミュニケーションの必要性を映像から学びました。

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ひとつのテーマを異なる立場、視点で考えることは、さまざまな発見につながっていきます。これからの各国間での交渉では、授業時間をいっぱいに使って動き回ることになります。
また、2月には、奈良や広島など他の地域の学校から生徒が集まって大会が行われます。他校の生徒たちとの交流を経て、ますます大きな成長が期待されています。