ヨーロピアン・スタディーズ

暮らしから知る異文化

November 11, 2014

1989年から玉川学園と交流の続いているフランクフルト最古の教育機関のひとつゲーテ校との交換留学プログラムが、9月4から16日までの12日間で実施されました。
参加した中学3年生3名、高校1年生2名、高校2年生1名の6名の生徒は、ゲーテ校の生徒の家にホームステイ。一緒に学校の授業に参加したり、街を巡ってドイツの文化に直接触れる体験をしました。

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初日、日本を出発してフランスに到着した生徒たちは、早速パリの街を見学。ユニークな形をした瓶専用のゴミ箱など、環境に配慮した工夫を随所で見つけました。

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ヴェルサイユ宮殿の見学では、そこが第一次世界大戦の講和会議の場所だったことを知り、実際にそこに立つことで「外交の場」についての理解を深めました。

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いよいよドイツに入り、ホームステイ先に到着。お世話になる家族と週末を過ごし、週明けの8日にホスト生たちと登校。校内見学では、日本の全日制とは履修の仕組みが違うため、空き時間に廊下で学習している生徒たちの姿に驚く場面もありました。

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午後は、ゴミを焼却する際に生じた熱で発電を行う工場を見学しました。環境先進国ドイツならではの施設に全員が興味を持ち、新たな知識を得ていました。

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学校では、毎日ドイツ語の授業が行われました。生徒たちはその日に覚えたフレーズを使って、すぐにパートナーのゲーテ校の生徒とコミュニケーション。「たくさんドイツ語を学んで、もっとパートナーの子と話をしたい!」とみんな意欲的でした。

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登校3日目には、ゲーテ校の生徒たちに向けて「環境」「人権」「外交」をテーマに英語でプレゼンテーションしました。ゲーテ校からは、日本語の授業を履修している生徒が、環境について日本語でプレゼンテーション。お互いの国の問題点を提示することにより、国際協力に何が必要なのかを考えるとてもいい機会になりました。

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街中でもいろいろな発見がありました。

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日本ではガソリンスタンドにある電気自動車の充電施設が、フランクフルト市内の一般道の脇に設置されていました。それだけ電気自動車が普及していることがうかがえました。

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フランクフルト近郊のリューデスハイムへの遠足も楽しみました。森には全くゴミがなく、ドイツ人の環境保全に対する意識の高さを改めて実感し、その清々しさもしっかりと味わいました。

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12日の登校最終日には、ゲーテ校のアイト副校長より生徒全員に修了認定証が授与されました。

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生徒たちは、「異文化を体験することで、他の人たちの考えを尊重することの大切さを学びました」「ゲーテ校のみんなが温かく迎え入れてくれてとても嬉しかったです。人と人との結びつきが、日本だけでなく、ドイツ、そして国際社会でもいちばん大切なのだと実感しました」など、それぞれに感想を発表。この体験でとても多くのことを学んでいました。

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最後の一日はホームステイ先の家族と過ごし、より親交を深めました。翌日、それぞれが別れを惜しみつつドイツの家族たちに見送られて帰国の途につきました。
多くの人たちと触れ合い、体験し、本や映像の知識では得られないことをたくさん学んだ12日間でした。

この後、ゲーテ校の生徒が来日し、今度は玉川学園の生徒たちがゲーテ校生をもてなし、親交を深めました。

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