グローバルキャリア講座

仕事をとおして知る国際貢献

October 9, 2014

グローバルキャリア講座の6回目、昼休みのTED方式で2回目の講座が行われました。
今回も、チャイムと同時に会場の70席がすぐに埋まってしまう盛況ぶりでした。

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今回の講師は、関西学院大学4年生の林達也さん。
国連ボランティア計画(UNV)に参加し、国連開発計画(UNDP)でITスペシャリストとしてサモアに派遣された体験をお話していただきました。

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講義がはじまると、サモアの民族衣装で登場した林さんが、親しみやすい笑顔と関西弁でさっそく自己紹介。個人や任意団体でのボランティアではなく、「国連から仕事として派遣された」という体験を話し始めると、集まった生徒たちはあっという間にお話に引き付けられていきました。

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サモアの人々の特徴、食文化、気候風土などの紹介に続き、林さんがこの活動に参加したきっかけや、UNVに参加するための試験や面談の様子、派遣前の心境、現地での仕事や生活、それをとおして味わった思いなどを、大学生としての等身大のことばで伝えていきました。

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現地でのエピソードは、英語でのコミュニケーションに苦労したことに加え、他国の学生たちの強い主張についていけずに落ち込んだこと、そこから自分で学ぼうという気持ちが強くなり、いろんなことを学んで身につけるきっかけになったこと、いきなり上司が1ヶ月もの休暇を取り、その間の仕事を任されてしまったこと、それをやり遂げた達成感などなど、魅力的な話が盛りだくさん。
「自分のように自信がない普通の学生でも、諦めないでやり続ければ結果になるし、それが自信になる」と屈託なく語る林さんのことばには、実際にそれを経験し、実感した人の強さと説得力がありました。

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その後の質問にも積極的に手が上がり、講座後も数人の生徒が残ってさらに話を聞いていました。

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今回のような年齢の近い大学生の実体験は、生徒たちにとっても自分自身が海外に出るイメージをリアルに思い描ける土台になりました。

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会場には、林さんがサモア派遣中につくったウェブサイトを紹介するためにパソコンが並べられ、生徒たちはみんな興味深そうに閲覧していました。

講座後、林さんは、「人前に出て話すのはあまり得意ではありませんが、自分を成長させるために講演を続けています。所属する大学以外、しかも高校生に話すのははじめてで不安もあったけれど、みんながとても真剣に聞いてくれたことが嬉しくて、すごくいい経験になった。プレゼンスキルももっと磨きたい!」と目を輝かせていました。

Lecturer Profile
林 達也
Tatsuya Hayashi
関西学院大学総合政策学部4年生。 国連ボランティア計画(UNV)に参加し、2013年9月から2014年3月まで国連開発計画(UNDP)事務局よりサモアに派遣され、ITスペシャリストを務める。ITを使って開発途上国をサポートする仕事を目指している。