9月19、20日の2日間、玉川学園高等部の学園祭「ペガサス祭」が開催されました。
今年のテーマは「リスタート~更なる飛躍へ」。たくさんの来場者で賑わう各展示にも、“原点に戻って更なる飛躍を目指す”という意味が込められています。
スーパーグローバルハイスクール(SGH)を紹介する展示スペースでは、これまでのさまざまな活動と、その魅力を発信。
SGHプログラムに取り組む生徒たちの手による紹介パネル、スタディツアーで訪れた国々の写真や伝統工芸品が盛りだくさんに展示され、見る人たちの興味を誘っていました。
「現地の人に触れ、その場所で感覚を研ぎ澄ますことで、自分を見つめ直す方法を学びました」
「ここで体験することは、日本などの先進国と発展途上国の貧富の差を理解する第一歩になると思う」
活動の様子と一緒に紹介された生徒たちの感想は、経験をとおしてひとりひとりが自分自身や日本、世界というものを見つめ直し、確かな学びを得たことが伝わってくるものでした。
この展示の一角に、玉川SGHの5つの研究分野である「貧困、人権、環境、外交、国際協力」に関するクイズコーナーがありました。生徒たちが分野ごとのグループに分かれて考えたクイズは、“Did You Know?(知っていましたか?)”と来場者に問いかけます。
「男女の地位の平等感についての日本の調査で、“平等”と答えた人の割合が最も低かった分野はなんでしょうか?」
「日本の二酸化炭素排出量はコップ何杯分になるでしょうか?」
このクイズにも、ペガサス祭のテーマである「リスタート」にかけて、自分たちが日々を過ごしている日本の“今”を見つめ直してもらおうという生徒の想いが込められていました。
SGH指定校としてスタートしてから約1年半。これまでの活動に新たなコンテンツが加わり、より魅力的に進化している玉川SGHプログラム。
体験や実感を大切にしながら、個々の国際的視野を広げていくことはもちろん、生徒たちそれぞれがプログラムによって日本の“今”を再確認し、“今”ここで何をすべきか、自分のあるべき姿を見出していく過程が、ペガサス祭の場にもはっきりと映し出されていました。