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”異文化理解”の視点から 学ぶ人権・貧困・外交

July 29, 2015

“Securing Japan’s Future in an Ever-globalizing World”という呼びかけに興味を持った生徒が参加して行われたスーパーグローバル・サマーコース。
立教大学の異文化コミュニケーション学科との提携で、異文化に関する知識と体験を広げる3日間連続講座が実施されました。

会場は池袋の立教大学キャンパス。3名の大学の先生方に1日ずつ講義をしていただきました。

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初日は、アマンダ・ワイス助教による“女性の人権”についての講座に7名の生徒が参加。
「女性と人権:異文化論的な見方」と題して、教育、健康、安全性、市民権の4分野での取り組みに焦点を当て、その歴史的な背景と現状を見ていくものでした。

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フレンドリーに話しかけるアマンダ助授に生徒たちも笑顔で答え、はじめから打ち解けた雰囲気で講座がスタート。
小さなワークで社会通念上の男女の格差を実感し、グループで話し合ったことをホワイトボードに書き出してその理由を伝えるなど、講義を聞くだけでなく生徒自ら考えて発言し、常識に埋もれた疑問に気づくことによって学んでいく、そんな講義でした。

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2日目は、「貧困に従事する国際組織」というテーマによるステファン・ジョンソン助教の講義。

ステファン助教は、配布資料やテーマに関するニュース、TEDの映像を見せながら、貧困をなくす活動をしているさまざまな国際組織を紹介。世界銀行や国連を取り上げ、そうした組織が発展してきた歴史と社会に及ぼしたインパクトなどを解説されました。

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生徒たちは集中して講義に耳を傾け、助教からの質問にも積極的に答えます。
講義のあとは、ハンドアウトに書かれた貧困に関する主張をみんなで読み、それをもとにディスカッション。

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全て英語でのコミュニケーションでしたが、生徒同士で教え合ったり、流暢に話せなくても書いてあることを何とか読み解こうとするなど、この場でできる限り学び取りたいという前向きな意欲でいっぱいでした。

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最終日、ポール・カニングハム教授の「外交における文化、言語、コミュニケーション」の講義には13名の生徒が参加。
優秀な外交官養成のために必要とされている、文化、言語、コミュニケーションの関係性を探求していきます。

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4、5人のグループに分かれ、リラックスした雰囲気で考えを共有したあと講義を受け、ディスカッションをしていくスタイル。生徒たちは、とても自然にそうしたスタイルの講座を楽しんでいました。

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「講義を全て理解できたわけではないけれど、とても刺激的で楽しかったです」という生徒は、ふだん機会のない英語でディスカッションする力をつけようと参加。
他にも、国際協力に興味があるのでより絞り込んだ「何か」を見つけたくて参加したという生徒など、それぞれにきっかけは違いながらも、今回の体験から未来への学びの糸口をたくさん見つけ出していました。